
さて、今回は「派遣の時給アップ交渉の方法」についてまとめました。
長く働いているのに、なかなか時給が変わらない…と思う事もありますよね。
自然と時給を上げてくれる会社もあれば、言わない限りいつまでも同じ時給という会社もあります。
派遣会社や派遣先によってもまちまちですが、やはり自分から時給の話をした方が、上げてくれる可能性が高いのは確実です。
とはいえ、あまりガツガツとしたやり方もしたくない物…。
今回は、なるべく揉めない形で時給をアップする手順をまとめてみました。
時給交渉はどのくらいの時期にすべき?
派遣の時給は、一体どのくらいの期間働いたらアップする物かですが、やはり一般的には「1年か2年に一回程度」と言われています。
3年も同じ時給で働いていますと、さすがに長すぎる形になりますし、逆に数か月おきに時給交渉をしますと派遣会社に嫌な顔をされてしまいます。
時給の話は誰にすべき?
時給を変えてほしいという話は、やはり営業さんにするのが一般的です。
間違っても自分の派遣先の上司に言うのだけは止めておきましょう。上司から営業さんに話が行く事もありますが、何かとその後、トラブルになるケースも多くなります。
また、めったに営業さんが自分の派遣先に来ない場合は、「相談があります」と電話して、来てもらう形も良いかもしれません。
メールや電話で「時給あげてください」と済ませてしまうと、少し軽すぎてそのまま流されてしまう事も…。
時給アップのお願いをするベストタイミングは?
契約ごとですので、やはりタイミングが命、という部分があります。
年に1度か、二年に1度、できれば今の契約が更新される一か月前が理想です。
例えば、4月から翌年の9月までの半年で契約があり、半年単位で更新していくような場合ですと、契約終了日の1か月前、8月ごろがベストタイミングです。
あまりに契約更新までの日がありすぎますと、営業さんも「今のまま頑張ってくださいよ」という流れになりがちです。
時給交渉はどのくらいの金額ですべき?
時給が高めの方、低めの方、仕事がハードな場合、そうでない場合など様々ありますので、「絶対にこの金額」という物はありません。
ただ、やはり数十円刻みで交渉するのが一般的です。
いきなり「100円上げてください、1円も譲れません」といった交渉をしかけますと、一気に決裂になりかねませんのでご注意を。
時給交渉の時に、伝えておくと良いポイント
ただお願いするだけではなく、やはりちゃんと伝えておいた方が良いポイントもあります。
ポイント1・これまでの頑張りを伝える
時給を上げる理由は「これまで頑張って成果を出した、スキルも上がった。だからアップしてほしい」という形が基本です。
そのためにも、やはりこの数か月、どういう風に頑張ってきたか、上司の評価も良いという話はしておく方がプラスです。
ポイント2・時給が上がった分、仕事を増やしてもらっていいと伝える
「仕事内容は同じままで、時給だけを上げる」というのは、やはり派遣会社や派遣先も抵抗する事が多くなりがちです。
「上げてもらった分は、もっと頑張れます」というメッセージを伝えておきますと、交渉もスムーズになりやすくなります。
また、営業さんにこれを伝えますと、その話が上司に伝わりますので、実際に仕事内容が少しレベルアップする可能性もあります。
(今より難しい仕事は絶対無理!と思う場合は、この話は避けておく方が安全です)
「時給を上げてくれなければ契約更新できない」は最後の手段で
「時給を上げてくれないと、次の更新はできない」はやはり最後の手段です。
本当に交渉が決裂した時には、契約終了になる可能性大ですので、ややリスクは高めです。
ただし、「もうこの時給で働くのは嫌だ」と心を決めているなら、「次の契約更新はしない」という一言は、とても強い武器になります。
「時給が上がらないなら、派遣先を変える」は高確率な時給アップの方法
仕事で高い評価を得ている場合でしたら、今の派遣先と契約を続けたまま、途中からの時給アップも可能です。
ただし、やはり派遣先の会社としては、「今までこの時給で働いてくれていたのに…途中から時給を変えるのはちょっと…」と抵抗感を持ってしまいがちです。
また、もし時給が上がった場合、それまで以上に仕事の量を増やすか、あるいは難しい仕事を任される事にもつながります。
それならば、少しリスクを取ってでも、「あなたをもっと高く評価してくれる会社へ移籍する」という方法もあります。
今の派遣先との契約を終了し、より時給の高い会社へ移籍する方法は?
同じ派遣先のまま、時給のみ上げてほしいと交渉するのも方法ですが、
一方で「今の派遣先の時給ではもう働けない。次の契約更新はしないので、より時給の高い仕事を紹介してほしい」という依頼も非常に効果的です。
もし派遣先が「この人に絶対抜けられては困る」と判断した場合は、次の契約更新で、時給アップが成功する可能性も高まります。
逆に、派遣先が契約終了を受け入れたのであれば、次の契約更新はせず、より時給の高い求人を紹介をしてもらい、他社へ移籍する事ができます。
その際の求人選びのポイントは、「今と同じ職種」で「時給は今より必ず高い事」の2点を派遣会社に依頼する点です。
高い時給の求人を選ぶポイント1.「即戦力」かつ「業界経験者」として移籍する
派遣先の企業は、「即戦力の人材」が大好きです。
特に、同じ業界で、同じ職種で働いていた人材であれば、喉から手が出る程に採用したくなるもの。
だからこそ、より高い時給の求人を選ぶ際は、「すでに十分に経験がある職種」である事は必須です。
(未経験の仕事へ応募して、今より時給を上げるのは非常に困難です。)
業界が違っても職種が同じであれば受かりますが、なるべくなら、同じ業界内の方が、話も早くスムーズに採用されやすくなります。
高い時給の求人を選ぶポイント2.時給がそもそも高めの業界へチャレンジする
また一方で、「その業界全体が時給が低め」という場合は、このタイミングで働く業界を変えるのも方法の一つです。
例えば小売り業界や飲食業界は、会社の利益率が低い事もあり、どうしても時給が上がりにくい傾向があります。
逆に金融業界や、製薬業界、電機やガス、通信系といった業界は、一般的に他の業界よりも時給の高い求人が多めです。
「今の業界では、良い求人が見つからない」
そう感じた時は、高待遇の業界へ乗り換えて、より良い条件の求人を探すのも有利です。
まとめ
時給交渉はなかなか大変な部分もありますが、言わない事には上がらないという会社もあります。
派遣先を変える前に、一度交渉してみて、それから違う仕事を考えてみるのも良いかもしれません。
また、他の会社へ移籍する場合なら、その際は「あなたを最も高く評価してくれる会社」との出会いが必須です。
あなたが即戦力として活躍できる職種、かつ、なるべく時給が高めの業界選びをする事で、時給の大幅アップも可能性が出てきます。
どうぞ良い待遇の派遣ライフを!