さて、今回は派遣の職歴が多い時の説明の仕方を解説していきます。
いざ顔合わせが始まりますと、「それでは自己紹介をお願いします」や「職歴を説明してください」と話を振られる事になります。
この時、正社員や派遣で色々な仕事を経験していますと、話がどうしても長くなってしまいがちです。
しかしあれこれ話していますと、時間が足りなくなってしまったり、さらに悪い事には「この人、話が長いな…」という印象を与えてしまう事も。
自分の経歴や経験の種類が多い時の話し方には、いくつかのちょっとしたコツが大切です。
避けておきたい話し方 ~長々と全てを説明~
職歴が2、3社ほどであれば、「これまでの仕事について説明させて頂きます」と前置きをして、順番に説明をしていっても問題ありません。
しかし、正社員や派遣での業務経験が5社を超えてきますと、全て説明すると大変長くなってしまいます。
「自分の経験を正しく説明しなければ!」という想いで、全てを話したくなってしまいます、これはやはり避けておいた方が安全です。
5社を超えてきますと、業務経験の種類も色々になるかと思います。
そうしますと、今、顔合わせに来ている求人にはあまり関係がなかったり、役に立つ部分の多くない経験もあるかも知れません。
それらの「あまり関係のない話」に時間を使ってしまいますと、やはり印象が悪くなってしまいますので、避ける方が安全です。
応募している求人に役立つ物だけ選んで話す方法
ある程度いろいろな経験がある場合は、まず顔合わせで話し始める前に、一言つけくわえると大変スムーズです。
「それでは、職歴の説明をさせて頂きます。これまで5社で業務を経験してきました。
今回応募させて頂きました求人に役立てる経験は、A社とB社かと思いますので、この2つを中心に説明させて頂きます」
このような前置きをしますと、後は、2社の経験だけに時間を使う事が出来ます。
派遣先の上司となる方々も、「自分の一番聞きたい所だけ説明してくれる、話のスムーズな人」という印象を受けますので、この一言だけでもプラス評価につながる可能性があります。
全ての業務を説明しないのは、隠してる事にならない?
応募している求人とはあまり関わりのない業務経験を、何も話さないのは「隠している」「何かやましい事がある」と疑われるのでは? という不安もあるかも知れません。
しかし、このあたりは、最初に「A社とB社を中心に話します」と前置きをしていますので、特に問題にはなりません。
もし面接をしている上司が「その他の業務内容も聞きたい」と思えば、他の業務経験についても質問が来ますので、その時に初めて説明しても大丈夫です。
「話していない=隠してる」とはなりませんので、そのあたりは安心して話しましょう。
応募している求人で、役立てる業務経験がない時は?
もちろん派遣先の方々は、なるべく即戦力を求めています。
例えば営業事務のお仕事の場合は、以前にどこかで営業事務を経験していた人を採用したくなります。
ただし、「絶対にその経験がないと採用しない」という訳ではありません。
営業事務の経験がなくても、一般事務や総務・経理などを経験した事があれば、「事務系には強い」という意味では経験者です。
よく似たお仕事であればもちろんアピールになりますので、しっかり伝えていきますと、その分採用される確率はアップします。
「営業事務の経験はありませんが、A社では、人事部で採用に関する事務を経験しました。
仕事の仕方が異なる部分もあると思いますが、事務の経験を活かしてすぐに慣れたいと思います」
大切なポイントは、「その仕事はしたことがなくても、それに似た物を経験した事がないだろうか?」と自分に質問して、自分の中で活かせそうな経験やスキルをアピールしていく事が大切です。
まとめ
派遣でお仕事をしていますと、全く未経験のジャンルと出会う事もあるかと思います。
そんな時は、なるべく「自分の今までの経験の中で、この部分は使えますよ」というアピールを入れていきましょう。
その際に、経験をあれこれ長く話すのではなく、「これです!」と言える経験を選んで、2社~3社ほどに絞って話しますと効果がさらにアップします。
ちょっと長めですが、コツと例文は全部この記事に書いてみましたので、よければご覧くださいね。
→派遣の顔合わせ(面接)に受かるコツ 総まとめ