
「企画」「マーケティング」と聞くと、どんなお仕事のイメージでしょうか?
多くの方が「なんかカッコいい」「でも具体的に何をしているかわからない」という思いを持つかと思います。
今回は、「企画」「マーケティング」のお仕事内容の具体的な解説と、派遣で企画・マーケティング職に関わる方法や、未経験からの受かり方についてお話をしていきます。
「企画」と「マーケティング」のお仕事の違い
では「企画」「マーケティング」というお仕事は、具体的にどのような仕事なのでしょうか。
身近な事柄を例にとってお話をしていきます。
「企画」は一言で表すなら、新しいサービスや商品を生み出す職種です。既存のサービスや商品を改良して、世の中に売り出すお仕事が主となります。
「マーケティング」は、世の中や市場の動きを探り、サービスや商品がどのようにしたらより売れるのかを考えるお仕事を指します。
それぞれ違うお仕事ですが、新しいサービスや商品を売り出すには、お互いが密接なつながりを持つ部門となります。
企画・マーケティングの具体的な仕事例
仮にここでは、「新しいテーマパークを作る」という方向で、企画とマーケティングの関係について触れていきます。
例えば、会社の企画部門で「新しいテーマパークを開園する」というプロジェクトが出来たとします。
まず最初に動くのはマーケティングの部門です。様々なリサーチを行い、以下のような質問に答える事が出来るデータ収集を行います。
- 「どんな内容のテーマパークを作るか」
- 「今はどんなテーマパークが受けるのか」
- 「他のテーマパークにない新しいアトラクションはどんなものがあるか」
- 「どこにテーマパークを作れば、効果的な集客が見込めるか」
こういった事を、様々なリサーチを行って探ります。こうした、様々なリサーチを重ね、分析していくことを「マーケティング」といいます。
マーケティング部門からのマーケティング結果を得て、ここからは企画部門が最終的にどのようなテーマパークにしていくか、企画をまとめていきます。
企画がまとまれば、次は用地買収や建築許可、実際のテーマパークの建設やテーマパーク内に入る飲食店の誘致や契約など様々な手続きを経て、テーマパークが完成に近づきます。
テーマパークの完成が近づくと、開園したテーマパークに多くの来園者を呼び込むために、今度は宣伝が必要になります。
ここで再び、マーケティング部門が再登場です。
マーケティング部門では、そのテーマパークの特徴やどういったところに来園者が興味を持ってくれるのかといったところを探り、効果的な宣伝方法を探したり、テレビCMを打つ場合は、広告代理店との打ち合わせ等を行います。
また、そうした宣伝と並行して、WEBサイトのオープンや各SNSでの宣伝などの宣伝手段を企画していく・・・といった流れでお仕事を進めていきます。
実際は、上記に述べた以外にも様々な部門が協力して一つのプロジェクトを完成させていきますが、今回は「企画」「マーケティング」の説明のために、この2部門に焦点を当てて説明をしました。
今回は、テーマパークの開園という大きなテーマでお話をしましたが、あなたが日常で手に取る様々な商品やサービスが、このような企画とマーケティングの結果、世の中に商品としてデビューしています。
派遣の「企画部」「マーケティング部」の求人の特徴
では、このような「企画」「マーケティング」のお仕事に、派遣スタッフとして関わるにはどのようなお仕事が考えられるでしょうか。派遣スタッフとして企画・マーケティング職に関わる方法についてお話をしていきます。
派遣スタッフとして「企画」「マーケティング」に関わるには?
「企画」「マーケティング」のお仕事に派遣スタッフとしてチャレンジするにはどうしたらよいでしょうか?
企画・マーケティングのお仕事は、その業界の商品知識や人脈なども求められるお仕事のため、派遣スタッフが企画・マーケティングのお仕事でミーティングなどに参加をする…といったことは難しい傾向があります。
しかしあきらめずに、上記のお仕事の周辺で求められる職種での派遣スタッフの需要に注目してみましょう。
例えば、マーケティング部であれば、様々なデータの収集やExcelや集計・分析ソフトを使ってのデータ集計・分析のお仕事が求人で出る他、社内外でミーティングの資料作成やミーティングの参加者・会場の調整や経費精算、様々な販促品の管理なども、派遣スタッフが行っているケースがあります。
こうしたお仕事から、企画・マーケティングのお仕事に触れられるチャンスがあります。
どんな人が企画部やマーケティング部の求人に向いている?
ではここでは、企画・マーケティング職でお仕事をする派遣スタッフに求められる傾向やスキルについてお話をしていきましょう。
・PCのスキルが高いこと
まず、資料作成や集計といった作業が多いため、高いPCスキルが求められます。
例えば、データの集計や分析にはExcelのスキルが求められます。
VLOOKUP関数やピボットテーブルを一から自分で作成することが出来るといったスキルの他、マクロやVBAといった知識を求められたり、実際にそうしたツールを作成してデータ作成・分析をすることも多くなります。
VLOOKUP関数やピボットテーブルについては、派遣会社でExcel講習を行っていることも多いですので、もし企画・マーケティング職を目指したい方は、派遣会社の講習を受けてみてはいかがでしょうか。
・好奇心:世の中で何が流行っているか、といった情報に敏感なこと
企画やマーケティングのお仕事に携わりますと、「市場でどのようなものが流行しているのか」「今、どんなものが話題になっているのか」といったことを調査することも多いため、そうしたアンテナを持ち合わせている方のほうが、お仕事にも馴染みやすいでしょう。
ただ単に流行しているものやことに詳しいだけではなく、「なぜこれが流行しているのか」「こういう工夫をしたら『欲しい』と思う人が多そう」「こんなサービスがあったらもっと喜ばれそう」といった視点をもって観察出来ることが大事です。
企画・マーケティングの職種は未経験でも受かる?
企画やマーケティング部門の派遣の求人では、スタッフに求められるスキルとしては、データ集計や会議資料の準備や経費精算などの庶務のスキルを求められます。
データ集計の機会の多いお仕事や、営業部門の庶務などの経験があれば、企画マーケティング部門のお仕事にエントリーできる可能性があります。
また、お仕事によっては、上記の事務スキルの他に、特定の業界に携わった経験が求められるケースがあります。
例えば、食品の企画マーケティングに携わるのであれば、食品業界や飲食業の営業や営業事務の経験などがあり、「食品業界の基礎知識(流通知識や販売経路などの知識)」「業界特有のルール」などを把握しているといったことがあれば、さらに有利でしょう。
まとめ
企画・マーケティングのお仕事というと、「難しそう」「簡単にはチャレンジできない」と思う方も多いかと思います。
しかし、この記事でも紹介してきましたように、派遣のお仕事であれば、事務スキルがあればチャレンジできるケースもあります。ぜひ「企画・マーケティングのお仕事をしてみたい!」という方は、お仕事紹介を受ける際に、派遣会社の担当者に相談してみましょう。