
「派遣で、英語力を活かして働きたい」
そう思った時、どんな職種を選ぶべきでしょうか?
また、「派遣の仕事で英語力を磨きたい」と思った時、未経験からどうすれば受かるのでしょうか?
今回は、派遣で「英語を活かして仕事がしたい」と考える方のための、
- 派遣の英語に関する職種や仕事内容は?
- TOEICの点数の目安は?
- 未経験でも受かる方法は?
- 外資系の求人が多い派遣会社はどこか
- 無料で英語の研修を利用するならどの派遣会社か
といった点について解説していきたいと思います。
せっかくの英語の力、ぜひそれを活かして、高時給・充実した仕事に携わっていきましょう。
派遣で英語を活かすなら「英文事務」が本命です
派遣の職種には様々なものがありますが、特に英語に特化した職種で言えば、やはり「英文事務」が本命と言って良いでしょう。
英文事務とは、「英語を使った事務職」全般を指す言葉です。
では、「英語を使った事務」とはどのような仕事内容が多いのでしょうか。
ここでは仕事内容を具体的にお話していきます。
英文事務の仕事1:英語でのメール・電話対応
英文事務でまず発生するのは「英語でのメール・電話のやり取り」のお仕事です。
具体的な仕事内容は「どの業種での英文事務なのか」によって異なります。
例えばメーカーや商社などで商品の輸出入をする業種の場合は、メールや電話で商品の納期や納品先、請求についての問い合わせ対応などが発生します。
また、海外からのお客様をお迎えするようなお仕事であれば、お客様の移動手段の確認や宿泊先確保、その他の連絡調整などもすべて英語で対応する必要があります。
英文事務の仕事 2:英語での文書・資料作成
英語での資料作成や、輸出入に関わる書類の作成も英文事務のお仕事です。
例えば、海外に本社や支社がある企業であれば、営業報告や様々な報告書を英語で作成するケースがあります。ある程度ひな形があり、数字の部分を最新のデータに書き換えるだけ、といった場合もありますが、時には辞書や過去の文書などを調べながら報告書を作成する、といった仕事もあります。
作成する書類も、契約書から注文書・請求書・売上資料など、幅広いジャンルでの対応を求められます。
英文事務の仕事3:通訳・翻訳事務
英語で作成された契約書を日本語に翻訳したり、日本語の会議議事録を英語に翻訳したりといった業務もあります。
契約書や会議議事録ともなりますと、今後のビジネスにも大きく関わってくるため、翻訳ミスやスペルミスなどにも細心の注意が必要です。
さらに、業界特有の単語や言い回しがあるケースもあるため、都度勉強していくことも求められます。
また、厳密には「事務」とは異なりますが、外国のお客様などの通訳を求められるケースもあります。
この場合も、相手の話やニュアンスから感じ取ったことをいかに伝えるか、といった点で高度な英語力が求められます。
未経験でも英文事務の派遣の仕事はできる?
では、こうした英文事務のお仕事ですが未経験の方でもできるものなのでしょうか。
事務の求人は、英文事務に限らず人気の職種ですので、比較的「経験者優遇」の傾向が強めですが、即戦力のスタッフはさほど多くありませんので、英文事務未経験者でも、十分に受かる可能性があります。
いくつかの条件を満たしていれば、さらに受かる可能性が高まります。
ここでは、未経験で英文事務のお仕事にチャレンジするために、あった方が良い資格や条件についてお話していきます。
英文事務に受かる条件1:TOEICやTOEFLを受けている事(なるべく高得点)
英文事務のお仕事の場合、経験者・未経験者どちらの募集の場合でも募集要件に「TOEIC○点以上」「英検○級以上」など、一定の条件をクリアしていることを求められるケースが大半です。
ちなみに、外資系の企業を希望する場合は、TOEICよりもTOEFLやIELTSなどのスコアが有効であるケースもありますので、自分が目指しているお仕事ではどんな資格が必要なのか確認しておきましょう。
また、1年以上など長期の留学経験、あるいは海外での生活経験があれば、ある程度英語は理解できると見なされ、TOEICなどの点数が不明でも、戦力として採用される場合も多くあります。
(このような場合、面接で実際に英語での会話で試される事もありえます)
また、スクールに通ったりして英語勉強中の場合は、最新のTOEICのスコアを用意しておく方が良いでしょう。あまりに以前に受けた時のスコアですと、信用されないケースもありますので、まずは自分の英語力を証明する方法を持っておく方が確実です。
英文事務に受かる条件2:「事務」のお仕事を経験済み
英文事務は「英語を使う」仕事ではありますが、基本的には事務のお仕事となります。
そのため、ベースとなる「事務」のお仕事経験があることが重要です。例えば、営業事務で営業資料作成などの経験があってさらに英語が得意であれば、英語での営業事務のお仕事に応募する際に有利に働くでしょう。
逆に、英語スキルが高くとも、事務経験がゼロという場合、受かる可能性が低くなってしまいますので、まずは日本語での事務の経験を積んでおく方が有利になるでしょう。
英文事務の求人を探すのなら、どの派遣会社がおすすめ?
英文事務の求人は、多く取り扱っている派遣会社と、ほとんど無い派遣会社と、極端に分かれます。
と言いますのも、外資系企業の大企業の求人が大半になりますので、どうしてもそういった外資系大企業への営業は難しく、日本の大手派遣会社(スタッフサービスやリクルートスタッフィングなど)でも、案件数は少なくなりがちです。
英文事務の求人を探すのであれば、やはり「外資系企業と強いコネを持っている派遣会社」が有利です。
その点から、英文事務や外資系に関しては、当サイトでオススメしているのは、派遣会社のランスタッドランスタッドは外資系企業の求人が特に強い
ランスタッドは、オランダに本社を置く人材系サービスの企業グループで、特にヨーロッパやアメリカでは有名です。
人材業界では世界2位の規模を持つ巨大グループですが、日本国内での知名度は、まだスタッフサービスやパソナ、リクルートより低く、「派遣経験が長い人は、結構知っている」くらいの知名度と言っても良いでしょう。
その特徴は、とにかく外資系企業の求人に強いという一点に尽きます。
考えてみれば、ヨーロッパやアメリカで非常に有名な人材系サービスの企業ですので、当然、 外資系企業が日本に進出した時、まず依頼しやすいのは、彼らの母国でよく知られた派遣会社(ランスタッド)です。
英文事務の求人を探すのであれば、日本出身のスタッフサービスやパソナといった企業よりも、ヨーロッパ出身のランスタッドの方が、件数や質が圧倒的に良い物がそろっていますので、こちらを優先的にチェックするのがオススメです。
また、実際に検索される際は、「活かせるスキル」の項目で「英語力」にチェックを付けますと、簡単に英文事務や外資系の求人が見つかります。

ランスタッドの公式ページはこちらになります。
>> ランスタッドの公式サイト英文事務は、TOEICが何点あれば受かる? 必要な点数一覧
実際にランスタッドの求人検索で、英文事務を検索してみますと、求人によって必要なTOEICの点数にはかなりバラつきがあります。
低いものであれば、500点台という求人もある一方、800点必要といったハードルの高い求人もあります。
仕事内容や会社の環境によっても大きく変わりますが、参考までに、ランスタッドの求人検索で上位に出てくる英文事務の求人と、必要なTOEICの点数を一覧としてまとめてみました(本日時点での情報となりますので、詳しくはランスタッドの求人検索で確認してみてください)
実際の求人の仕事内容とTOEICの応募条件例
【求人内容】 | 【時給】 | 【応募条件+必要なTOEICの点数】 |
貿易事務 *通関業務や納期管理など | 時給1,450円 | ビジネス英語、英文メールのご経験者 (*TOEIC600点程度) |
国際法律事務所関係 | 時給2,400円 | ・外内商標特許の事務経験がある方 ※英語力:TOEIC750点程度 |
日程調整や車の手配など*役員秘書 | 時給1,750円 | ・英語:電話の取次ぎができる程度 (※目安としてTOEIC600点以上) |
英語契約書作成やチェック | 時給1,700円 | ・英語:簡単な読み書き(TOEIC500点以上目安) ・Word:入力・編集・文書作成 ・Excel:入力・修正・グラフ作成・SUM関数程度 |
英語資料の翻訳や契約書チェック | 時給1,750円 | ・法律事務所や法務部での就業経験がある方 ・英語:読み書き、会話(※目安としてTOEIC800点以上) |
外資メーカー アシスタント業務 | 時給1,650円 | ・英語:読み書き、かんたんな会話ができる程度 (※目安としてTOEIC:700点程度) |
外資メーカー 販促物管理 | 時給1,800円 | ・英語:かんたんな資料チェック程度 (※目安としてTOEIC500点程度) |
このようにして一覧にして見てみますと、「TOEICの点数が高いほど時給が高い」という傾向はあまりなく、むしろ、TOEICで500点台でも、求人の選び方さえ間違えなければ、かなりの高時給の英文事務に就ける可能性が見えてきます。
>>ランスタッドの公式サイトで検索働きながら英語力を伸ばしたい時に選ぶといい職種は?
英文事務のお仕事を実際に探してみて募集要件を見た結果、「ちょっと今の自分にはハードルが高いかな」「そこまで英語漬けでなくてもよいかも」と思うこともあるかと思います。
そういった場合は、少し職種を変えて、「働きながら英語力を伸ばせる仕事」を選ぶという方法もあります。
主に、派遣で英語力を伸ばせる求人としては、このようなタイプもあります。
英語力を伸ばせる職種1:貿易事務
英語を多少使いながら働ける職種で言いますと、派遣では「貿易事務」もおすすめです。
貿易事務の仕事では、主に輸出入に必要な書類(インボイス等)を英語で作成し、海外の発注先や客先に英語メールでの連絡を取り合う仕事が多くなります。
一般的な社内の会話は全て日本語という企業がほとんどですので、英語力をじっくり身につけながら働くという方法を取る事もできます。主に、英語の文章力を磨きたい時にオススメです。
英語力を伸ばせる職種2:外資系企業のオフィスワーク全般
逆に、英会話のスキルを磨きたい場合は、外資系企業の日本支社を選ぶ方法もあります。
本社を海外に持つ大企業の日本支社であれば、「上司がフランス人」や「同僚や先輩がアメリカ人」といった、普段の会話から英語力の磨かれる環境もあります。
こういった環境の求人も、先ほどご紹介しましたランスタッドの派遣であれば、外資系企業の求人が多いため、比較的すぐに見つけられるかと思います。
ご自分の英語のレベルや、どれくらい業務の中で英語に触れていたいかによって、様々な選択肢があります。ぜひ様々な可能性を探ってみましょう。
派遣会社の福利厚生を使って、無料で英語力を身につける方法
英語を自分で学習したいという場合は、自分で本を買うよりも、派遣会社の福利厚生を使う方がはるかに有利です。
大手の派遣会社では、無料の研修や、福利厚生として無料で英語学習の出来る所もあります。
中でも、福利厚生の充実っぷりで有名なパソナで利用できる「ベネフィットステーション」という制度は驚異的です。
この制度を利用すれば、無料で英語のe-ラーニング(自宅のパソコンやスマホでのオンライン学習)が利用できます。
↓こちらがパソナで利用できる、ベネフィットステーション画面です

こちらにも書かれている通り、パソナのベネフィットステーションであれば、無料で500冊以上の電子書籍を読めますし、TOEICの点数別の対策講座なども利用が可能です。
何より、派遣会社の支店や研修会場へ行かずに、自宅からスマホでいつでも学習できる(無料)という点は非常に大きなメリットです。
福利厚生を使って、英会話スクールを割引して受講する事も可能
また、パソナのベネフィットステーション経由なら、AEONやECC外語学院など、有名な英会話スクールも、福利厚生として、平均して20%前後の割引が付いてきます。

こういった制度を利用して、派遣で働きながら、割引を利用してじっくり英語を学ぶという選択もあります。
なお、パソナのベネフィットステーションは、パソナで契約中の方のみ利用可能となりますので、先ほど紹介した、ランスタッドで契約しながら、パソナを使う事はできません。まずはパソナで契約して、働きながら福利厚生を使って勉強したい方向けです。
これから派遣を始めたい方や、今の派遣会社から他社への乗り換えを考えている方には、パソナの登録が非常にオススメです。
また、派遣の福利厚生を利用して、無料や格安で英語スキルを上げたいという方には、パソナ以外の選択肢はないと言い切っても良いかと思います。
まとめ
英文事務のお仕事についてお話をしてきましたがいかがでしょうか。
英語にどれくらい触れたいかによって、どんなお仕事を選ぶのがベストなのかは異なります。
結論として言いますと。
■英語力を活かして、すぐに英語を使って働きたい! →ランスタッド
■日本語の仕事で働きながら、福利厚生を使って、無料や格安で英語を学びたい→パソナ
派遣で英語を使う仕事に関しては、当サイトとしてはこれが結論かと考えています。ぜひ、素敵な派遣会社とのご縁をつかんでくださいね。
どうぞ素敵な派遣ライフを!