
派遣の登録会でうまくお仕事紹介がもらえる人は、やはりスキルチェックの時に、しっかり良い評価をもらっている方が多めです。
とはいえ、派遣の登録会でどれくらい出来ると良いのか、自分でも大丈夫なのか、不安になってしまうもの。
そこで、今回は派遣の登録会でポイントになりますスキルチェックについてまとめました。
スキルチェックとは? かかる時間やテストの方法
派遣の登録会へ参加しますと、どの派遣会社でも必ずあるのが「スキルチェック」です。
スキルチェックとは、お仕事に必要な一般常識や適性検査、タイピングやソフトの使い方などを、パソコンの画面上で確認していくテストのようなものです。
テストというと、すごく苦手意識を持ってしまう方もおられるかも知れませんが、
あくまで、あなたにピッタリな仕事内容を紹介するための、参考程度のものと考えておいた方が良いでしょう。
かかる時間はおおむね数十分程度の会社が多めです。全てパソコン上で済むテストですので、人前で何かを発表したり、議論したりといった事はありません。
スキルチェックで成績が悪いと、登録会で落ちる?
「スキルチェックの成績が悪いと仕事の紹介がもらえない…?」と不安になる方々も多いスキルチェック。
スキルチェックは、「点数の悪い人を落とす」というためもの物ではなく、スタッフさんのスキルにピッタリあった求人を探すための、相性のチェックのようなものと考えておきましょう。
例えば、エクセルの操作で良い成績が出ている人になら、エクセルをしっかり使うお仕事紹介が来やすくなります。
逆にエクエルやワードの苦手な人には、タイピングや接客系がメインのお仕事紹介が来やすくなります。
「成績が良い=仕事紹介が多い」という訳ではありませんし、成績が悪いからと言って、それで登録会に落ちるという物でもありません。
スキルチェックで実際に行われるテストの内容
派遣会社によって少し違いはありますが、よくある一般的なスキルチェックの内容は、このような物が多めです。
- 一般常識やビジネスマナー、適性検査
- タイピングの速度や正確さの測定
- エクセル、ワードの操作
特に「エクセルやワードは苦手…」という方も多いですが、そこまで複雑な関数や機能のテストではありません。
もし不安な時は、書店で「かんたんエクセル入門」といった本をさらっと立ち読みして、基本的な操作方法を見ておくだけでも、少し点数が向上するかと思います。
また、どちらかと言えば、時間制限に焦ってしまって、操作をミスしないように注意する事の方が重要です。
それでは、次に、それぞれの試験の内容や、どういった練習をしていけばいいのか、対策方法を解説していきます。
一般常識やビジネスマナー、適性検査の練習・対策
スキルチェックでは、主に一般常識の質問や、ビジネスマナーに関する問題を、正解をクリックして選んでいくタイプのテストが多めです。
ただ、一般常識といっても、政治や経済のニュースについて問われる事はありません。
主に、失礼にならないビジネスマナーや、国語、計算などの問題が多めです。
スキルチェックの国語問題
主に、文章の間違いを修正したり、漢字の読み書きが中心です。
試験前にすぐできる練習や対策としては、やはり「敬語の使い方」を復習しておくのは効果的です。
丁寧語、謙譲語、尊敬語の使い分けなどは、よくある試験問題ですし、意外と間違えやすいので、復習しておくと成績アップにつながるかも知れません。
スキルチェックの計算問題
掛け算、割り算などの基本的な計算が中心ですので、高校や大学の数学のような複雑な物を練習していく必要はないでしょう。
適性検査は、どう対策すればいい?
適性検査は、文字通り、あなたの適性を見るための試験になります。
具体的には、性格や向き不向きなどを、質問に答える形で診断していく物です。
例えば、「私は仕事はじっくり慎重にする方だと思う」といった問いに対して
「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」「どちらかといえば当てはまらない」「当てはまらない」の4択から、自分の性格を選ぶといった質問が多めです。
この時、「事務の仕事を紹介してもらうには、どの答えが正解かな…」と考えて、自分の性格(思っている答え)と違う答えを回答する事も、確かに可能ですが、あまりおすすめは出来ません。
といいますのも、適性検査は試験の答え全体を見て、総合的に「こういう適性がある」と判断する診断になりますので、あなたが本当とは思っていない答えを回答してしまうと、診断結果がおかしな内容になってしまいます。
適性検査は、言ってみれば「あなたの性格診断」のような物ですので、特に答えを意識せずに、あなたの思う答えを回答していくのが良いでしょう。
スキルチェックの一番重要なポイントは、タイピングとエクセル
派遣会社によってスキルチェックの内容は違ってきますが、やはり各社で大きなポイントとなりますのは、「タイピング」と「ワード、エクセル」です。
タイピングの方は、文字通り、画面に表示される文章を入力していく形です。最近ではネット上でも練習のできるサイトがありますので、わざわざソフトを買わずに無料ですぐに練習できるのが嬉しいポイントです。
エクセルやワードは、実際にパソコンで操作をして「この表に罫線と色をつけてください」といったような問題をクリアしていく形が多めです。
タイピングはどのくらいの速度?
派遣各社や応募するお仕事によっても違ってきますが、1分間で90字ほどの入力が出来た場合には、「十分、入力には問題ない」と言われた事例もあります。もう少し遅くてもお仕事紹介はもらえるかと思いますが、基準はまちまちです。
さらに、タイピングで重要なのは速さよりも「タイピングの正確さ」です。
入力間違いの回数も記録されていますので、「速いけどミスだらけ」よりは、「普通の速度だけれど正確」の方がより高評価になります。
最近はネットで「タイピング 練習」と検索しますと、便利な練習サイトがたくさん出てきます。
派遣会社のタイピングテストと同じように、次々と問題が表示され、速度や正解率などの結果を出してもらえます(もちろん無料で、登録も不要です)。
派遣の登録会に行く前に、少し練習しておくとより良いスコアが出るかもしれません。
また、タイピングの速度や練習方法は、こちらの記事でさらに詳しく解説していますので、もし良ければご覧ください。
ワードはどれくらい出来るといい?
ワードは営業事務などで使用する事が多いですが、一般事務でもデータ入力に近い仕事の場合は、ワードをそもそも使わない求人も多くあります。
スキルチェックで出る問題として多いのは、以下のような操作です。
- 文字の入力、修正、削除など
- 罫線を引く、罫線を消す 、点線に変える など
- フォントのサイズや色の変更 など
wordのスキルチェックでは、一般的な書類(送り状やお礼状、添え状など)を作る事が出来れば、十分な評価をもらえる可能性が高めです。
また、文章の印刷などの機能について、少し理解をして行くと、より有利になる場合もあります。
エクセルは派遣のお仕事に必須?
おそらく派遣のお仕事で、どこへ行っても相当高い確率で出てきますのがエクセルです。
そのため、派遣会社のスキルチェックの本命もやはりエクセルです。
スキルチェックでよく出る問題としては、以下のようなテストが多めです。
- 四則演算(足す引く掛ける割る)
- 罫線を引く、セルの幅を変える、罫線の種類を変える(点線にする等)
- 簡単な集計 (合計を出す、平均値を出す 等)
簡単な入力や計算はもちろん、「罫線を引いて集計して資料を作れる」というあたりまで出来ますと、お仕事紹介がもらえる確率はぐっと上がります。
四則演算(足す引く掛ける割る)や、合計(SUM)や平均(AVERAGE)などは、実際の求人でも必要になる事が多いですので、「ちょっと苦手…」という場合は、少し本などで復習しておくとプラスです。
「さらにお仕事紹介を増やしたい!」と思う時は、やはりそれ以上の関数がポイントになります。
SUMやIF、AVERAGE、VLOOKUPや文字列操作などの関数を知っていますと、その分お仕事はさらに増える形となります。
(最近は、募集求人の「必要スキル」欄に、関数の名前が直接書かれている求人も増えてきています)
まとめ
スキルチェックと聞いてしまうと、シビアな試験をされるイメージを持ってしまうかも知れませんが、あまり深刻には考えずに「自分のスキルがどのくらいか」を知るチャンスと思う方がよいかも知れません。
また、どういうスキルがあると、お仕事紹介がより増えるのかも質問できますので、派遣会社のスタッフさんに色々と相談してみるのもオススメです。
素敵な求人との出会いがありますように!