
さて、今回は派遣の顔合わせで、落ちてしまった(ご縁がなかった)という時に読んでおきたい、ポイント集をまとめました。
やはり顔合わせは緊張もしますし負担も大きいですから、何度も何度も繰り返すよりは一回で派遣先を決めたいものですよね。
しかし相手も企業。スキルや仕事内容、金額的な条件や、時には相性や運まで絡んでくる複雑なもの。
だからこそ、少しでも落ちないためのポイントをおさえて、顔合わせへ向かいたいものですね。
派遣の顔合わせ、どれくらいの確率で受かるもの?
アルバイトなら、よほど大人気のお仕事でもない限り、「何度も何度も落ち続ける…」という事はあまり多くはありませんよね。
逆に、大学生の就職活動は、30社落ちても40社落ちても、最後に受かればOK!という世界です。
受かる確率はそのお仕事の探し方でずいぶんと変わってきます。
派遣の場合ですと、やはり「即戦力、経験者」と「未経験」ではかなり変わってきます。
すでに経験済みのお仕事や、まさに即戦力となるような場合ですと、何度受けてもほとんど落ちないという方も多くおられます。
逆に、そんなベテランスタッフさんであっても、全く未経験のお仕事に挑戦しますと、2回、3回連続でご縁がなかったなんて事も起きます。
ここで大切なのは、「自分がダメだから受からない…」のではなく、「単に自分のスキルや経験と、派遣先の会社との縁がなかっただけ!」と思う所がポイントです。
一度で必ず受かるという物ではありませんから、ダメだった時は「うん、この会社とは縁がなかっただけ。次!」と切り替えて、派遣会社のスタッフさんに次の仕事の紹介を依頼していきましょう!
こんな人は受かりにくい…というポイントがある?
もちろん顔合わせは、条件やご縁の問題の事がほとんどなのですが、そうはいっても、「これをやっていると受かるのは難しいかも…」というような部分もあるにはあります。
全部に当てはまってしまうという方は多くないと思いますが、少しでも「受かる確率を上げるために今日できる事」を考えたいときには、ぜひチェックしてみてください。
スキルよりも時給が重要視されている?
これは派遣会社の営業さんの問題と言える事もありますが、やはりどの会社も「この仕事にかけられる人件費はここまで」と決まっている事がほとんどです。
そのため、希望した時給が高すぎる場合、どうしてもスキルや経験が優れていても、お金が理由でご縁がなくなる事もあります。
派遣会社の営業さんも、当然お客様と時給の交渉はしていますが、その時に派遣スタッフさんの希望を必ず頭に入れています。
「この仕事に就きたいので、時給は数十円くらいなら下がっても大丈夫です」という方と、「1円も妥協しません!」の方ですと、どうしても後者のスタッフさんは、お金面で交渉が難しくなってしまう事も…。
受かりにくいのは何故!?と思ったときは、一度、時給について派遣会社のスタッフさんや営業さんに本音で相談してみると、急に状況が変わる事も。
謙虚に、控えめに言い過ぎたかも!?
派遣の顔合わせは、新卒と違ってお仕事経験者だけの面接という形です。
そのため、企業の方から見ますと、「この仕事ができるスキルや経験があるかどうか」を20分程度の時間の中で決めなければいけないというルールになります。
時間が短く、二次面接や三次面接もできない一発勝負ですから、採用する会社側はどうにかしてスタッフさんのスキルや経験をもっと知りたいと思っています。
こういう特殊な場所ですので、ここで謙虚さと控えめな態度は逆効果になってしまう場合があります。
本人は「あまりにも出来ます出来ますを言うと、嘘くさくなるので、謙虚にいこう」と思って挑んだ顔合わせなのに、逆に「自信がない人」と思われてしまった…なんて不運な出来事も起きてしまいます。
そのため、顔合わせの時だけは少し強気に、少々オーバーっぽくなったとしても自分の経験を積極的に話していく方が良い結果につながりやすくなります。
意外と重要!? 明るさとタフさ
派遣のお仕事は、その仕事をできるスキルがあるかどうかと、お値段が会社の予算内かどうかで、8割方決まっているともいわれます。
しかし一方で、採用担当者や実際の顔合わせで同席した上司などの話をまとめますと、意外に多いのが「人間的な部分で判断した」という答え。
それが特に出るのは、やはりその人の明るさとタフさが見えた時には受かりやすく、逆の場合は落ちやすいというパターンです。
<派遣先の上司や担当者はどこを見ている?>
・明るさ
どうしてもボソボソと話す方や、下を向いてばかりの方、ネガティブな感じで「この仕事は私には難しいので、誰かが教えてくれないと…」といった風な暗めの発言が増えていくほど、落ちる確率はアップしてしまいます。
逆に、ハキハキした態度で笑顔で「未経験ですが頑張ります!」と言い切ってしまえると、その勢いに押されて採用になったというケースも多くなります。
・「未経験の仕事ですが、学ぶ事は得意ですので頑張りたいと思います」
・「○○のソフトは仕事で使った経験はありませんが、積極的にチャレンジしたいと思います」
・「残業は少々なら大丈夫です。ご迷惑おかけしないよう、しっかり働きたいと思います」
・タフさ
意外と思われる事も多いですが、タフさが求められる事もよくあります。
タフさと言っても、体育会系の会社でガツガツ働けるかという意味ではありません。
少々面倒な上司や、ややこしいお客様がいても、凹む事なく頑張れる人かどうか、といった「頑張りそうな人」が優先的に採用されている所が多くあります。
大きい会社になるほど、人も多く、人間関係トラブルも増えがちですから、採用する側から見てみますと「すぐに人間関係でトラブルを起こして、『もう嫌です!』と言いそうな人よりは
多少変な上司に当たっても、スルーして仕事できる人の方を採用したい」という心理が働いているのかもしれませんね。
そのため、こんなタイプの質問を何度もしていると、採用側が「ちょっとこの人、やめておこうかな…」と思う場合も。
・「人間関係は大丈夫ですか? 社風はどうですか?」
・「席は選べるのでしょうか? 残業は断れる空気でしょうか?」
・「クレームは多いのでしょうか?」
・「問題があったときの相談先はありますでしょうか?」
顔合わせはご縁と運とも言われます。しかし、ちょっとしたコツやポイントをおさえて、話し方や使う言葉を変えるだけで、結果が正反対になる事もよくあります。
短い時間の顔合わせだからこそ、少し積極的な姿勢で明るく向かっていく事で、思わぬご縁に恵まれる事も。