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派遣先の人間関係や居心地が悪い…「辞めたい」と思った時の契約終了の4つの方法

派遣スタッフとして長く働いていますと、まれに「とんでもなく雰囲気の悪い職場」というものに出会う事もあります。

例えば…

・派遣先の居心地がとにかく最悪…
・入ってみたら完全にブラックだった…
・ノルマがある上に、かなりハード
・派遣スタッフの扱いがひどい

こんな企業は、なるべく面接(顔合わせ)の段階で気づいて、辞退しておきたい物ですが、
やはり数十分の面接で、それを見抜いて決断するのも難しいものですよね。

そんな時は、「なるべく早くその会社を出たい」と思うものですが、派遣の契約はまだまだ残っている…。

こんな派遣トラブルの困った問題が起きた時の対応方法や、契約の途中解約の方法をまとめました。

まず最初は、一人で悩まずに営業さんを呼んで相談するのが重要

「私が何か悪い事をしたのかも…」「こんな会社だと見抜けなかったのが悪い…」と
あれこれ自分のせいにして考え込んでしまうのは、精神的にも良くはありません。

こんな時、まず真っ先にすべきは、「営業さんに相談」です。

派遣会社は、何も言わなければ「もう馴染んで頑張って働いてらっしゃるんだなあ」といった風にしか考えてはくれません。

まずはとにかく困っている事を伝える事が最初です。

とはいえ、まさか社内の固定電話から「人間関係が悪すぎます」なんて
堂々と派遣会社に電話できるわけもありません。

まずは、昼休みや就業時間後に、派遣先の方々に聞かれないところから連絡をとりましょう。

営業さんに派遣先まで来てもらい、会議室などで相談しても良いですし、
周りに聞かれる可能性が高い(個室が使えず、オープンスペースしかない)という場合は、派遣会社の支店に出向いて、そこで相談するのもオススメです。

特に、人間関係の辛さは長引くと体調不良などにも出てきてしまいますので、早め早めに動く方が安全です。

実際問題として、「人間関係が悪い」を理由に辞められる?

そして一番気になるポイントは、やはり「人間関係が悪い」を理由に契約終了が出来るかどうか、ですよね。

(100%確実とは言えませんが)まともな派遣会社なら、答えは「出来る」です。

とはいっても、いくつかポイントがありますので、詳しくそれは次の項目で説明します。

まず派遣会社の営業さんには、本音で話しましょう。

「人間関係が理由だと辞めれないので、違う理由を何か探そう」と考えて、
別の理由を作っても、話が長期化して、更にこじれていく可能性の方が大です。

「人間関係がこんなにひどいとは思わなかった」「扱いが悪すぎて、もう無理」と、ストレートに理由を伝えて、まずは派遣会社に今のあなたの状況を理解してもらうのがスタートです。

その際に、気を付けておきたいポイントが4つあります。

辞めたい時のポイント1.派遣先には絶対自分から言わない

辞めようと思った時、一番のポイントは、「自分で、派遣先に『もう辞めます』といきなり言わない」です。

特に、派遣先の上司や同僚などに、営業さんより先に「辞めたい」と伝えるのは絶対避ける方が確実です。

派遣先の上司に、素直に「人間関係が辛いので辞めたい」とストレートに伝えてしまうと、
おそらくさらに風当りがキツい状態になり、より厳しい空気の中で働き続ける事になってしまいます。

また、派遣の契約終了は、営業担当から派遣先に伝えるのが一般的です。

いきなり派遣スタッフ本人が契約終了を宣言する、という状況はまさにカオスになりますので、ご注意ください。

辞めたい時のポイント2.「扱いが良くなるなら残る」か、「絶対やめたい」か方針を決めておく

派遣会社の営業さんに相談しますと、
たいていの場合、「派遣先には、もっと丁寧に扱ってくださいとお願いするので、何とか頑張れませんか」という引き留めが入るのは、ほぼ間違いないでしょう。

その際、「良くなるなら残る」なのか、「絶対辞める」なのかを、あらかじめ決めておかないと
営業さんと一緒にアレコレと悩むことになり、長引くだけになります。

営業さん側も、契約を続ける方向で環境改善の交渉をしにいくのか、契約終了の交渉をするのかで迷い、対応がブレブレになってしまいがちです。

まずは、あなたの気持ちを決めてしまうというのも大切なポイントです。

辞めたい時のポイント3.「人間関係」を理由にしない事もあるので、口裏は合わせる

派遣会社も、お客様である派遣先との関係を悪化させたくはないもの。

まさか「御社の人間関係が悪いので、当社のスタッフは契約を途中で解約します!」
と、直球で勝負する営業マンはそうそういない
と思われます。

なるべく波風を立てないような理由で、契約終了のお願いをしにいくケースが多めです。

例えば…

・家族の体調不良や夫の転勤など、やむを得ない事情にする
・スキルや経験が足りないと感じていて、続ける自信がない

などの理由にして、契約終了の方向で進める事もあるかもしれません。

そんな場合は、口裏を合わせて、もし派遣先の上司から何か聞かれても
「すみません、こういう理由で…」と派遣会社の営業さんが説明した理由と同じにしておきましょう。

辞めたい時のポイント4.時間がある程度かかる事もあるので、無理ない範囲で待つ

実際に契約終了を進める場合、即日や数日後に辞める…というのは、あまり多くありません。

いずれにしても、営業さんが派遣先を説得して、「それなら仕方ない、別のスタッフを探してください」というOKが出るまで待つ形がほとんどです。

もしすぐに別のスタッフさんが入ってくれるという事になれば、早めに引継ぎだけをして終了という流れもあります。
この場合は、派遣の契約期間がまだ残っていても、「契約の途中解約」といった扱いで問題なく辞められる事がほとんどです。

逆に、なかなかスタッフさんが見つからず、半月や1か月近くかかるという場合もあり得ます。

こういう時、なるべくならトラブル防止のためにも、退職日までしっかり働く事が大切になってきます。

最後に、一番重要な事。それは「あなた自身を守ること」

なるべくなら、トラブル防止のためにも、退職日までしっかり働く事が大切です。
しかし。

とはいっても、一番重要なのは、あなたのメンタルと身体です。

大事ですので、もう一度。

最も重要なのは、あなたの「あなたの心と身体」です。

派遣会社や派遣先に迷惑をかけないために、我慢をしすぎて、心が折れて、鬱などになっては最悪です。

「もう限界だ」と思ったら、最後の手段は、「あなたの心と身体を守る方法を取る事」です。

派遣先や派遣会社に失礼があろうと、契約に問題があろうと、
無断欠勤をしてでも、心や身体を壊してしまう前に「逃げる」という手もあります。

もちろん、最後の切り札です。簡単に使う物ではありません。
が。壊れるくらいなら、逃げる方がまだマシです。

本当に限界が目の前に来ているなら、最後の手段には「全部捨てて逃げる」という手もある、そう思っておくだけでも、心の負担は少しは軽くなります。

出来れば、スムーズに、トラブルなく辞められるよう進めていきましょう。
でも、本当に限界なら、その時は、あなた自身を守っていきましょう。

今回の派遣先が良くなかったとしても、全部の派遣先がブラックな訳ではありません。
あなたが、充実したお仕事ライフを満喫できるような派遣先との、素敵なご縁がありますように。

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