派遣の求人サイトを見ていますと、中には「これ、応募してみたいな」と思う物に出会えるかと思います。しかし実際により詳しく見るためには「登録会を予約」のボタンをクリックしなければ進めない…という事も多めです。
初めての「派遣の登録会」はやはり緊張してしまったり不安になるものですよね。
今回は登録会の予約方法や当日の流れや、準備していった方が良いものなどをまとめました。

派遣でお仕事を始めるためには、まずは派遣会社にスタッフ登録を行います。
スタッフ登録を行いますと、その後は、希望条件やスキルに合った仕事を紹介してもらい、面接(職場見学)、お仕事スタートという流れになります。
この記事では、派遣会社にスタッフ登録するための「派遣登録会」の流れや、持ち物、準備しておきたい事などをまとめました。
1.派遣登録会の予約をする方法
派遣登録会に参加するためには、まず派遣会社への予約が必要です。
(予約なしの飛び込み参加はNGになりますので、必ず事前に登録しておきましょう)
登録会の予約方法は大きく2つのタイプがあります。
電話やメールで応募するタイプ
どこの派遣会社でも必ず、登録会の予約をするための連絡先が、ホームページやお仕事情報などに掲載しています。
そこへ電話、またはメールで問い合わせする方法もあります。
電話で予約をする際は、「派遣登録会に参加したい」旨を伝えれば、担当者側から希望日時や場所、具体的に希望している仕事はあるか、といった事を質問されますので、それに答えていけば予約が完了です。
登録会は会社にもよりますが1.5時間~3時間程度はかかりますので、余裕をもって行けそうな日時をあらかじめ確認しておく方が良いでしょう。
ネットから予約するタイプ(こちらが主流です)
どの派遣会社でも、公式ホームページのトップページに、かなり目立つ形で「登録はこちら」や「オンライン登録」といったボタンがあります。
また、個別の派遣の求人にある「応募」ボタンを押しますと、次に登録画面に進むという派遣会社も多めです。
どちらも、個人情報を登録後、登録会の予約画面に進むパターンが多めです。
登録会予約フォーマットから予約をする場合、希望する日時や場所、氏名など入力する欄が表示されますので、必要事項を入力していきましょう。
予約が完了しますと、当日の持ち物や場所、所要時間などの説明のメールが届きますので、しっかり確認しておきましょう。
2.登録会までに準備をする事
派遣会社によって多少の違いはあるものの、「これは準備しておく方がいい」という重要なポイントは変わりません。
登録会当日までに準備をしておきたい4つのポイントをまとめました。
準備1:履歴書の準備【自分の学歴/職歴を確認する】
どの会社でも、まずは学歴と職歴の確認が必ずあります。
会社によっては、履歴書と職務経歴書を持ってきてほしいと指定がある場合もありますが、指定がなかったとしても、当日、用紙に記入したり、登録用のPCで入力する必要がありますので、メモを持っていくと良いでしょう。
特に詳しくまとめておきたいのは…
1.学歴と職歴の年度:入学(入社)年、卒業(退職)年を確認し、西暦と和暦でしっかりと。
2.職歴と仕事内容 :会社名と業種(例:商社/メーカーなど)、所属部署、自分の業務内容についても簡単にまとめます。
3.資格:何か資格を持っている場合は、その資格の正式名称と取得年月日もメモしておきましょう。
準備2:【希望条件を整理する】
お仕事を探すにあたって、様々な希望条件があるかと思います。
よくある条件としては、「土日休み」「事務職」「自宅から○分以内」「扶養内希望」等ですが、特に大事にしたい条件を3つほどに絞り込んでおきますと、登録会でもスムーズに話が進みます。
「何を希望条件として挙げれば良いかわからない…」という場合は、派遣の求人サイトを見ながら考える方法もオススメです。
派遣会社の求人検索の画面には、「希望条件」を設定する欄がありますので、ここに表示されている条件の中から3つを選んでみるのもスムーズです。
また、仕事探しで、絶対に「ここだけは譲れない」という希望条件もあるかも知れません。
(例えば、時給1300円以下は絶対に受けない 等)
こういった絶対譲れない条件は、なるべく1つか、多くても2つまでに絞っておきましょう。
譲れない条件があまりに多くなりますと、その分お仕事の選択肢も狭くなる上、派遣会社からも「この方は紹介しづらい」と思われてしまうケースも。
準備3:【登録会当日の持ち物一覧】
派遣会社によっても異なりますが、当日の持ち物がいくつか指定されるケースがあります。
よくあるパターンとしては、
・「履歴書」「職務経歴書」
・「本人確認ができる公的書類」
・「印鑑」
・「銀行口座を確認できるもの」
などがあります。
本人確認の書類が用意できない場合は?
「本人確認ができる公的書類」ですが、免許証か保険証、パスポートのどれか1つが用意できればまず間違いはありません。
もし、転居したばかりで、この書類がすぐ用意できない場合は、住民票など、別の書類でも本人確認ができるケースがありますので、必ず派遣会社に相談をしましょう。
本人確認ができないと、そもそも派遣登録会に参加出来ず、お仕事紹介がもらえない場合もありますので、忘れずに用意しておきましょう。
「印鑑」も本人確認と同様で、派遣会社との個人情報保護の契約書へのサインを求められる場合がありますので、指定があれば用意が必要です。
職務経歴書はなるべく準備しておく方がプラスです
会社によっては、「職務経歴書を持参ください」と指示されるところもありますが、「当日は持参不要」という場合も多くあります。
ただ、持参が不要の会社では、結局その場で自分の経歴をPCで入力する事になりますので、結局のところ「その場で職務経歴書を入力しているだけ」と変わらない事になります。
それならば、事前に家でしっかりと振り返って、丁寧に作った物を持参しておきますと、入力もそれを見ながら打つだけですのでスムーズです。
派遣会社によって必要不要が違いますが、どんな場合でも自分の職務歴書を持っていますと、必ずプラスになります。
3.派遣登録会 当日の流れ
派遣会社によっても異なりますが、派遣登録会では、以下のようなことを行います。
・ご本人確認
・派遣で働く仕組みや働き方の説明
・学歴や職歴の確認
・お仕事の希望条件の確認
・スキルチェック
・お仕事のご紹介
意外とすべき事が多いですので、1時間~(最長)3時間近くかかるような場合もあります。
派遣の仕組みや働き方の説明は?
派遣の仕組み説明の時間では、例えば派遣会社と派遣スタッフ、派遣先の関係などの説明を受けます。
派遣会社のスタッフが丁寧に説明してくれる場合もあれば、研修用の動画を見るだけ、という会社もあります。
また、「タイムカードの書き方/提出方法」「お給料の支払いスケジュール」「有給休暇の制度」といった
働くために必要なことの説明もここで受けられます。
特にこの研修でテストがある訳ではありませんので、リラックスして聞いておきましょう。
お仕事の希望条件の確認では何を聞かれる? 準備していくものは?
まず登録会で最初にある面談ですが、 ここでは自分がどう働いていきたいのかを具体的に伝えるという事が大切です。
特に採用面接という訳ではありませんし、スタッフさんも親身に聞いてくれる事がほとんどですので、素直な希望を伝えておけば良いかと思います。
<よく聞かれる内容>
・希望する職種 (事務系、営業系、販売系、IT系など大まかなジャンルや、その職種)
・自分の業務経験(詳しくは後でシステムに登録する形になりますが、まずざっくりと自分の仕事を説明する事がほとんどです)
・働ける時間、日、残業(どういうライフスタイルで働きたいか、という希望です。特に残業や出勤できない日、祝日についてなど)
・どこまで妥協できるか(これはスタッフさんにもよりますが、やはり完璧に希望通りの物はなかなかありませんので、どのへんまでなら妥協できるかも伝えておくと良いかと思います)
・希望時給、条件 (働くエリア、通える距離、希望の時給などです)
自分の希望がざっくりしていますと、派遣会社のスタッフさんも「何の仕事を紹介していいのかわからない…」となってしまいますので、ある程度の希望は決めてから行く方がスムーズです。
例えば、「週5日フルタイムで働きたい」「習い事等があるので残業は月10時間以下がよい」「○○の経験が積める仕事がしたい」といった、一般的な派遣のお仕事探しサイトなどで入力するような条件は、もちろん聞いてもらえます。
そこからさらに踏み込んで、「自分と年齢が近い人が多く働いている会社がいい」「○○業界は避けたい」「オシャレなオフィスで働きたい」といった細かな希望条件をリクエストする事もできるのは、やはり対面で伝える時のメリットです。
また、自分の経歴を話したり入力したりする事になりますので、過去の仕事も振り返っておきましょう。
スキルチェックでは何をする? 準備していくものは?
スキルチェックでは、文字通り、事務に関するスキルを確認する時間です。
スキルチェックには色々な種類があり、派遣会社によっても少々異なってきます。
ただ、大きく分けてよくありますのは、以下のような内容です。
・PC入力 (数分間で、ある文章を何文字、正しく入力できるかのテストが大半です)
・エクセル、ワード (基本的な操作が出来るかどうかが問題で出てきますので、その答えになる操作をする形です)
・一般常識 (漢字の読み書き、簡単な計算など、仕事の基礎力チェック)
・社会人としてのマナー確認 (こういう時は、私ならこうするという選択をするテストです。社会人としての常識チェックのようなものです)
ある程度の社会人経験があれば、一般常識やマナー系は特に難しい物ではないかと思います。
むしろ人によって差が出るのは、PCの入力速度と、エクセル、ワードの操作です。
特に派遣会社は事務系の仕事が多いですので、エクセル、ワードの出来る人を希望する求人が多数あります。
ここである程度上手くいきますと、お仕事の幅が広がりますので、不安がある時は、事前に書店などで勉強していくと良いかも知れません。
4.派遣登録会で「避けたほうが良い」こと
派遣登録会に参加するにあたり、「これはしないほうが良い」という事が大きく3つあります。
特に派遣会社からの印象が悪くなってしまいますので、これらは避けておく方が安全です。
無断キャンセルは絶対NG!
・「派遣登録会にどうしてもいけない用事が入ってしまった…」
・「他社で仕事が決まったので登録会に行かなくて良くなった」
・「何となく行く気がしない…」
など、派遣登録会に行けなくなることもあるかと思います。
その場合は、面倒であっても必ず、その派遣会社に「登録会に行けなくなった」ことを伝えましょう。
派遣会社側では、予約したスタッフのために時間を開けて待っていますので、無断キャンセルしてしまうと、印象は相当悪くなります。
最悪の場合、登録を済ませても仕事紹介を全くもらえないというケースも。
派遣会社側では、派遣登録会の日程変更はよくある事ですので、派遣登録会をキャンセルしたり、別の日にしたいと連絡をしたとしても、それについて印象が悪くなる事はありません。
場合によっては、派遣登録会の場所を、より近くの会場に変更してもらえることもありますので、行けなくなったことが分かった段階で、まずは派遣会社に必ず連絡をしましょう。
遅刻する場合は必ず事前連絡しておく
初めて行く場所だったりしますと、正直、道に迷ったりする事もあるかと思います。
また、電車の遅延、乗り継ぎ失敗などで、時間に間に合わないケースも。
出来れば、そういったことも見越して少し早めに出発するのがベストですが、もし「間に合わない…」となったら、その段階で、派遣会社に連絡をとりましょう。
派遣会社や遅刻の程度にもよりますが、たいていの派遣会社は5~10分の遅刻であれば、問題なく派遣登録会に参加できるケースがほとんどです。
もし、大幅な遅刻になってしまう場合は、別の時間帯や日程に変更して、参加する事も可能です。
一番マズイのは、事前の連絡なしでの遅刻です。
もし無事にスタッフ登録が出来たとしても、実際のお仕事紹介の時に「時間にルーズな人」と思われてしまっては不利になってしまいがちです。
ご自分が損をしてしまうことになるので、遅刻しそうになった時には必ず、派遣会社に連絡をしましょう。
嘘の条件を伝える
派遣登録会では、仕事の希望条件や、これまでの経歴など、色々な質問があります。
この時、ついつい「これを言ったら不利になるかも」「本当は残業は出来ないけれど、少しは出来る事にしよう」と考えてしまい、実際と違う事を伝えるのも、大きなトラブルの元です。
逆に、嘘をつくつもりは無く、つい遠慮をしてしまい、本当の希望条件を言えなかったという場合も。
こういった事が起きてしまいますと、実際に仕事紹介があった時、
「実は○○線では通勤したくない」「本当は事情があって残業は全くできない」と後だしで伝える事になってしまいますので、
マッチした仕事との出会いが難しくなってしまいます。
早く希望に沿ったお仕事に就くためにも、お仕事の希望条件やスキルは、遠慮も我慢もせずにストレートに伝えていきましょう。
まとめ
派遣登録会についての疑問と解決方法をまとめましたが、いかがでしたでしょうか
気になる派遣会社があれば、ぜひしっかり準備をして登録会予約へ進めていってくださいね。
よいお仕事が決まりますように!