
派遣で働き始めて、意外なところで困りやすいのが「職場の飲み会」です。
派遣社員でも絶対参加すべき? それとも面倒なら断ってもいい? いっそ全部不参加でも大丈夫?
迷いがちな派遣先での飲み会。あなたは「参加すべき派」?それとも「参加しない派」ですか?
今回は、飲み会と派遣の実際について、当サイトのライタースタッフが「実際どうしているか、どっちが有利か」をまとめました。
一般的に言われる「参加した方がメリットがある」という話
一般的には、派遣先の飲み会もなるべく積極的に参加していく方が、メリットはあると言われています。
その理由の1つが、「派遣先の社員さん達との人間関係が良くなる」です。
仕事ですから、なるべく空気を読んで、職場で浮かないように振る舞うのも処世術。
月に1、2回くらいの飲み会なら、多少面倒でも我慢した方が、浮くよりマシという意見もありました。
とはいえ、本音はやっぱり行きたくない
とは言え、です。
よほど気の合う職場でもない限り、頻繁に職場の飲み会は行きたくないもの。
時間とお金がかかりますし、何より派遣と言う立場上、飲み会の最中も気を遣う事も多く、疲れが溜まる一方です。
また、「仕事の後まで、派遣先の人間関係に付き合いたくない」と言う声も。
意外と多かった「飲み会は参加しない派」のメリット
当サイトのスタッフメンバーの、飲み会事情アンケート結果では、
意外にも、「歓送迎会くらいしか行かない。普段の飲み会は不参加」と言う意見が多くありました。
そこには大きく3つの理由がありました。その理由やメリットとは…。
理由1.仕事が増える。人間関係のイザコザに巻き込まれないよう距離をとる
職場の飲み会ですと、やはりどうしても仕事の話が中心になってしまいます。
酔った勢いで、「次はこんな仕事を任せたい」「もっとこうすべき」「この仕事も手伝ってよ」といった話も出やすいですので、どうしても仕事が増える傾向にあります。
さらに避けたいのは、派遣先の複雑な人間関係トラブルに巻き込まれる事。
人数が多い職場であるほど、人間関係トラブルはつきものです。
そこにあえて巻き込まれに行く必要はない、という声も。
少し距離を取って、「仕事は真面目だけれど、飲み会にはこない人」という立ち位置を確保してしまう方が、長く静かに働きやすいという意見も多くありました。
理由2.派遣の契約には大して影響がない
よく、「派遣先の飲み会を拒否していると、空気が読めないとか、人間関係を上手くやる気がないと思われて、派遣の契約更新に悪影響が出る」なんて噂を聞く事もあります。
しかし、実際に仕事上のお付き合い限定にして、職場の飲み会を断ってきたスタッフも、それで派遣の契約が終了になったと言う話はありませんでした。
実際、よくよく考えてみますと「飲み会に来ない」という理由で不利な扱いを受ける会社なら、「そんな派遣先はお断りして他社へ行く」という選択肢を、派遣の働き方なら選ぶ事が出来ます。
「派遣先を変えられる」という派遣のメリットを最大限に活かすべきかも知れません。
理由3.どれだけ尽くしても3年が上限。社員ではないのだから、仕事後まで尽くす必要はない
この理由が、やはり一番大きなポイントと言えるでしょう。
今の派遣法のルールですと、「同じ職場で働くのは3年が上限」となっています。
派遣先でどれだけ仲良くなろうとも、仕事を任されようとも、派遣法の都合上、3年以上その職場にいる事ができません。
正社員として、10年後の出世を考えるなら、社内の飲み会や人間関係も重要です。
が、3年までの期間限定で働くのが前提ですから、わざわざ出世や社内の人間関係のために、仕事後の時間まで尽くす必要はないという考え方もあります。
(もちろん、3年以上働くための、派遣法ルールの回避策もあるにはありますが、難易度は高め。3年以上は難しいと考えておく方が無難と言えます)
まとめ
あくまで仕事だけのお付き合いと言う、少しドライなくらいの働き方の方が、派遣スタッフとして働いていくには負担が少ないという意見が多くありました。
また、社内の面倒な人間関係や出世競争に巻き込まれないというのも、派遣の働き方の大きなメリット。
あくまで「仕事上のお付き合い」として、仕事は真面目に、仕事後はクールに帰る。
それが問題になるなら、派遣先を変えて、「自分にあった職場を選ぶ」という選択肢が取れる。
そんな派遣の働き方のメリットを、最大限使っていくのが、長く続けるコツといえるかも知れません。