
さて、今回は派遣のお仕事の職種で一番求人も多い「一般事務」についてです。
どんな仕事内容で、どんな人が受かりやすく、未経験でも入るためのポイントなどをまとめました。
派遣の「一般事務」のお仕事内容
一般事務という名前だけあって、やはりオフィス内での書類作成や事務系の作業が大半です。
会社によって、どの程度までを「一般事務」に含めるのかマチマチですので、実際の求人の内容を詳しく見て決める方が確実です。
「一般事務」という職種の中に含まれる仕事内容は、このような物が多くあります。
電話応対
電話応対は、社内やお客様からの連絡を受ける業務が中心です。
こちらからセールス等の電話をかける業務はありません。またクレーム対応の電話を受けることも多くはないでしょう。
これらは「コールセンター」や「営業・販売」といった職種の仕事内容になりますので、一般事務の仕事には含まれていないことがほとんどです。
社内メール対応
メールでの対応は、一般事務のお仕事内容に含まれている事がほとんどです。
メールソフトを社内で専用に持っている会社もあれば、Gmailを使っている会社などもあります。
また実際に入社したあとは、メールの文面にも注意が必要です。
社内メールの書き方(人名の後に役職をつけるかどうか、「様」、「殿」をつけるか、など)、相手の呼び方1つでも会社ごとに独自のルールがあります。
これらは入社後に確認して雰囲気に合わせた文面を作っていくことがポイントになります。
書類作成
主にExcelやワードを使っての資料作成の業務です。これが一般事務の仕事内容の中心になるでしょう。
見積書や請求書、契約書、送り状、案内状など、作るべき書類の種類は様々です。
会社によって、あるいは仕事内容によっては、非常に多くの種類の書類を覚える必要があるかもしれません。
ただし、多くの場合、社内にマニュアルがあったり、教育手順が決まっていたりしますので、それに従って順に覚えていく事がほとんどです。
(入社したその日から、あれもこれもすぐに任される、という会社は多くありません)
データ入力
データ入力も、一般事務の仕事内容に含まれていることが多めです。
例えば、申し込み用紙に書かれた内容を、社内の専用システムにデータ入力する仕事や、数値の入力などもあります。
一般事務には含まれない仕事内容
セールスの電話や、客先への出張、プレゼンやクレーム対応…。
こういった仕事内容は「営業」や「コールセンター」などの職種の仕事内容になりますので、一般事務の職種で応募するときは、特に求められる事はないでしょう。
また、同じような理由で、経理伝票の作成などは「経理」職種でなければ関わる事もないでしょうし、英文でのメール対応などは「英文事務」や「貿易事務」の職種に含まれますので、一般事務で英語を使う事もないでしょう。
(ただし、外資系の企業に入社した場合は、社内メールが英語という事もありますので、注意しておく必要があります)
未経験から一般事務に受かるコツ
未経験でも一般事務の仕事に受かるチャンスはたくさんあります。
特に、「未経験歓迎」や「先輩がしっかり教育」「マニュアルが充実」と書いてある求人は、未経験者を受け入れ慣れしていますので、受かる可能性は高めです。
逆に、エクセル、ワード、パワーポイント、アクセスといったソフト名がしっかり書かれている求人は、そのソフトが使えなければ受かりません。
応募前に、自分の得意なソフト、苦手な(できない)ソフトの有無をチェックしましょう。
また、文章を打つ速度はとても大切です。
インターネット上に、無料でタイピングの練習できるサイトがありますので、そこである程度の練習をしたうえで応募しておく方が安全です。
タイピングの早さについては、諸説ありますが、目安で1分間に40~50文字程度が打てますと、一般的な速度は出ていると考えてもよいかと思われます。
一般事務に受かるために、面接でアピールすべきポイント
やはり、どこかの会社で事務の仕事をした経験があれば、即戦力扱いとなります。
例え業種が違っていても、作成する資料や入力する内容というのは、どこも似通ってくる部分がありますので、応用が効きます。
また、もし事務経験がなかったとしても、使えるソフトでアピールする事も出来ます。
絶対にプラスとなる王道のソフトは、間違いなく「エクセル」です。
エクセルの使用経験がある、という場合は、迷わず面接でアピールに入れておきましょう。
また、そこにプラスして使えると便利な物は、やはり「ワード」になります。アクセス、パワーポイントは使う企業がそこまで多くありませんので、エクセル、ワードの次として考えた方が良いでしょう。
電話応対、メール対応がある企業も非常に多いですので、たとえ事務系の経験がなくても、接客や交渉、営業、販売などの経験がプラス評価される事もあります。
一般事務のブラックな求人の特徴は?
一般事務と言う職種で出されているのに、実際に仕事内容を見てみると、「あきらかに一般事務の仕事ではない物が含まれている」という求人もあります。
本来なら、経理や営業、営業事務、アシスタント、秘書など、違う職種にして出すべき求人なのに、「一般事務」として登録されている案件も意外とあります。
そういった求人は、「事務だけではなく、あれもこれも全般的に仕事をお願いしたい」と意図で出されている場合もありますので、避けておく方が安全です。
一人派遣も避けておきたい派遣先
また、一人派遣も避けておく方が良いでしょう。
「一人派遣」とは、文字通り、派遣先(客先)に、派遣社員はあなた一人という状態です。
派遣スタッフの先輩がいないため、派遣社員同士で困ったときの助け合い等をすることができないのが大きなデメリットです。
また、派遣先の会社が、「初めて派遣スタッフを採用する」と言う場合も要注意です。
派遣の仕組みを知らない派遣先を選んでしまうと、何かとトラブルも多くなりますので、こちらも避けておく方がスムーズです。
一般事務の選ぶべき求人は?
逆に、一般事務の求人の中から、環境の良い仕事を選ぶためのポイントもあります。
すべての条件を満たすのは難しいですが、1つでも当てはまるものがあればぜひ応募してみましょう
- 大手企業
- すでに契約している派遣社員の人数が多い
- 求められる仕事内容がはっきりしている
やはり大手企業の方が、長く契約してもらう可能性が高く、急な契約終了が起きづらいというメリットがあります。
また派遣社員の人数が多い会社であるほど、派遣スタッフの扱いに慣れているので、マニュアルや教育体制がしっかりしている会社が多めです。
最後の、「仕事内容がはっきりしている」と言う点も意外と重要なポイントになります。
仕事内容が「●●全般」といった曖昧な表現が多い求人は、「あれもこれもお願いしたい」とどんどん仕事内容が増える傾向があります。
仕事内容に曖昧な表現がなく、担当すべき仕事がハッキリと明記されている、仕事の範囲が決まっている求人を選ぶ方が、入社後のトラブルも少ないためおすすめです。
一般事務の仕事を紹介が来ない時は
一般事務の求人は、求人数が非常に多くなります。
しかし、それでも派遣会社から仕事の紹介が来ない時は、その派遣会社の中に、「あなたの経験を活かせる求人を持っていない」という可能性もあります。
そういった派遣会社に登録してしまった時は、いくら待っても仕事紹介が来ない事もあります。
そんな場合は、今の派遣会社の事はいったんストップし、他の派遣会社に登録していくのもオススメです。
派遣会社の登録数には制限もありませんし、同時に複数の派遣会社に登録していても、何も問題がありません。
派遣会社が変わると、紹介される求人の内容や量が大きく変わります。
仕事の紹介が来ないと思ったら、そのタイミングで違う派遣会社に乗り換えて、あなたにピッタリの一般事務の求人の紹介を受けましょう。